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ニホンジカの増加と森林被害

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ニホンジカの異常な個体数増加に伴う森林被害が、日本各地で深刻となっています

最近、ニホンジカの異常な個体数増加(2011年推定生息数およそ325万頭)に伴う森林被害が、日本各地で深刻となっています(図1.ニホンジカの生物学的特徴)。2017年の森林被害面積は6000ヘクタールに達しており、その森林被害面積の大部分はニホンジカ(74%)の食害によるもので、クマ(10%)、ノネズミ(9%)、カモシカ(4%)、ノウサギ(2%)、イノシシ(1%)などの動物による食害は極めて少ない様です。  林床(森林の地表面)に生えている豊富な下草がニホンジカに食べ尽くされ、地表がむき出しになった山が多く見られるようになりました(図2―3.西山林道と九大演習林のシカ食害)。また、大雨になると、土砂が川となって流されてしまいます。奥山に草がなくなるとニホンジカは奥山から、里山や人家周辺にまで草を求めて下りてくるようになりました。

ニホンジカの生物学的特徴


西山林道と九大演習林のシカ食害

写真1(西山林道のシカ食害) 写真2(九大演習林のシカ食害)


そして、ニホンジカに付着したヤマビルが全国各地に運ばれて生息範囲を拡げています

ニホンジカの急激な増加とヤマビルの全国的生息域の拡大

Ⅰ.ニホンジカの急激な増加

1989年(平成元年)からの25年間に304万頭(266万~352万)と10倍に増加

ニホンジカ10倍に増加

Ⅱ.森の荒廃

シカの急増→食害による下層植生が消失(木の実、葉がなくなり、土壌生物、昆虫、鳥類がいなくなる)

→新たな森へシカが移動

→人家周辺に草を求めて移動

ニホンジカの急激な増加とヤマビルの全国的生息域の拡大

Ⅲ.ヤマビル吸血被害の拡大

1984(昭和59)年ではヤマビルの分布は19県50ヶ所

2019(令和元)年ではヤマビルの分布は37都府県585ヶ所に拡大

ヤマビルの被害拡大、1984年と2019年

 

ヤマビル研究会 (代表:谷 重和)
電話番号: 後日掲載いたします。 問合せはメールでお願いいたします。
yamabiru.mail@titan.ocn.ne.jp
https://yamabiru.sakura.ne.jp/index.html


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