セアカゴケグモは小さいけれど強い毒を持っています。見つけても触らないで!
指名手配ファイル1番 セアカゴケグモ
セアカゴケグモの概要
英名:Red back spider 学名:Laerodectus hasseltii 綱:クモ綱/Arachnida 目:クモ目/Araneae 科:ヒメグモ科/Theridiidae 属:ゴケグモ属/Latrodectus 種:hasseltii 体長:オス3~4mm、メス10~20mmとメスの方が体が大きい。
本来の分布地は熱帯・亜熱帯地方である。夜行性で繁殖時期は夏。神経毒のα-ラトロキシンを持ち、オーストラリアのブリスベンでは年間100~200名の刺咬被害が出ており、治療用の抗血清も製造されている。この毒グモにかまれるとまれに死亡することがあります。
名前の由来:「ゴケグモ」の名前は♀(メス)が交尾後♂(オス)を食べることが多いことに由来しています。
セアカゴケグモの注意事項
これらのクモは攻撃性は弱いので、素手でつかむようなことをしなければかまれることはありません。咬まれた場合は、すぐに水、氷などで冷やしてください。咬まれたクモは医師に持参することが望ましく、一般に抗ヒスタミン剤、ステロイド剤、鎮痛剤などの対症療法で間に合う場合が多いので参考にしてください。
事件のあらまし
1995年9月頃から熱帯・亜熱帯地域に分布している毒グモであるセアカゴケグモが大阪南部の高石市の埋立地や大阪市の港湾地域で見つかり、その後、三重県、横浜市、沖縄県などからも次々と見つかり大騒ぎとなりました。また同じ毒グモの仲間であるハイイロゴケグモも1995年12月、横浜市で初めて見つかり、その後、主要な貿易港である東京、名古屋、大阪、沖縄にまでその分布を拡大していきました。興味深いのはこのハイイロゴケグモは港湾のフェリー発着場のコンテナに付着していたのが、フェリーが運航される港から港へと分布域が広がっていったことです。
セアカゴケグモの潜伏場所
営巣場所は日当たりのよい側溝やフェンスの基部(写真1)、工事資材(コーン)中(写真2)、駐車場の隙間(写真3)、車両の下(写真4)、コンクリート継ぎ目(写真5)などに不規則な網を張って地上を歩いたり、落下してきた節足動物を捕食します。
お問い合わせ
ヤマビル研究会 (代表:谷 重和)
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