タマムシは国宝級の輝き。その美しさが仇となった?
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色彩の魔術師
太陽を浴びて輝くタマムシ
大きさは3~4センチ。細長い甲虫の仲間でタマムシ科に属する。
タマムシの翅で覆われた玉虫厨子(たまむしのずし)
今から1000年以上の遥か昔の飛鳥時代に作られ、法隆寺に保管されている国宝の厨子(仏像を安置するための両扉のある箱)である玉虫厨子(たまむしのずし)には、このタマムシの翅が集められて、透かし彫りの飾金具の下に用いられています。当時は美しく輝いていたことでしょう。
この虫は今ではあまり見かけなくなっていますが、遥か古の飛鳥時代には盛んに飛びかっていたのでしょうか。飛鳥時代の日本人は、このタマムシをどのような想いで観察していたのでしょうか。
参考:平成の玉虫厨子
参考:法隆寺
鳥からは逃げられても、人間はその輝きに惹きつけられてしまったようです
興味のあることにタマムシは、虹のように変色することで鳥から嫌がられ身を守っていたとされています。また、タマムシ(玉虫)の「玉」はギョクのことで、宝石の意味があるといわれています。これをタンスの中にいれておくと、着物が増える、着物に虫がつかないなどの言い伝えが残されています。
横川吸虫/水辺のいきもの/ユスリカ/ワラジムシ/タマムシ/ハサミムシ
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