ツツガムシは小さいけれど怖いムシ。悪さをするのはダニの幼虫です。
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寄生して吸血する
兎追いし彼の山、小鮒釣りし彼の川。夢は今も巡りて忘れ難きふるさと。 如何に居ます父母、恙(つつが)なしや友がき。雨に風につけても想い出ずるふるさと・・・・(「ふるさと」の歌詞より)
「恙なし」は、ツツガムシとは関係ないそうです。
ツツガムシ病とは
山や畑でダニの幼虫(アカツツガムシ、フトゲツツガムシなど)に刺されて発症する発疹と高熱を伴う急性の疾患のこと。
(写真:左からアカツツガムシ幼虫、アカツツガムシ成虫、フトゲツツガムシ幼虫)
病原体はリケッチア( 学名 Rickettsia tsutsugamushi )といって寄生虫よりも小さく細菌よりもやや大きい。リンパ球、組織球などの細胞の中に寄生する。山林に生息している野鼠(ハタネズミ、アカネズミ、エゾヤチネズミなど)がこのリケッチアに感染していると、ダニの幼虫が吸血し病原体がダニに移行する。このダニ(幼虫)が人を刺し感染が起こる。
分布地
ツツガムシ病には夏に発生の多い古典型(新潟、秋田の河川敷に多発した)と、春と秋に発生の多い新型(九州、四国、関西、関東、東北、北海道といずれの地域でもみられる)の2つがあります。
どのような状況で被害にあうのか
野山に入ったとき、農作業などで、草のはえている場所で一定時間座った場合などに被害にあいます。同じ場所に長い時間とどまらないことが被害を防ぐことになります。
典型的な症状は
(1)ダニの刺口:刺されて時間がたつと1cmくらいの大きさの腫れて赤くなった丸い傷口になる。
(2)リンパ腺が腫れる
(3)高熱と発疹
風邪の症状に似ていますので注意してください。自己診断は危険です。野山に入ったことなどを思いだし、刺し口を見つけたら必ず医師に申告してください。
こちらもご覧ください。「なぜツツガムシとマダニは怖いのか?」
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